『untitled』
2017年10月18日に発売された嵐の16枚目のオリジナル・アルバム。
アルバムタイトルには “まだ完成しきっていない” という意味や、彼らが常に新しい挑戦を続けていく未完の可能性が込められています。
作品全体を通して、様々なジャンルの要素が融合されているのが大きな特徴です。
1.Green Light [4:16]
作詞:AKIRA・JUNE、作曲:Christofer Erixon・Josef Melin、編曲:石塚知生
アルバムの幕開けを飾るアップテンポな曲。
エレクトロ要素のあるサウンドが印象的で、まるでコンサートのオープニングのような高揚感を与えてくれます。
歌い出しから嵐らしい前向きな空気が広がり、「これから一緒に盛り上がろう!」というワクワク感を感じられる一曲です。
2.つなぐ [4:08]
作詞:paddy、作曲:Peter Nord・Kevin Borg、編曲:Peter Nord・佐々木博史
先行シングルとしてリリースされ、和のテイストを感じさせるメロディラインが特徴。
サビにかけて疾走感が増していく展開はライブ映えすること間違いなし。
曲調はクールだけれども、どこか人情味を感じる不思議なバランスが嵐らしいですね。
3.「未完」 [3:26]
作詞:JUNE、Rap詞:櫻井翔、作曲:Josef Melin、編曲:佐々木博史
今作のリードトラック
過去に嵐が取り組んだ様々なジャンルが曲の中に散りばめられている。
9月24日放送の二宮のラジオ「BAY STORM」で初オンエアされた。
タイトルの読み方は「みかん」ですが、“未完成”の「未完」とかけており、アルバムのコンセプトそのものを象徴するナンバー。
ロック調のエッジの効いたサウンドで、力強く歌い上げるボーカルがかっこいい。アルバムの中でも特にインパクトの強いトラックで、嵐の新たな一面を感じさせる一曲です。
4.Sugar [3:52]
作詞:HIKARI、作曲:iiiSAK・HIKARI、編曲:iiiSAK
はい最高。
この曲が1番好き!!
大人っぽくセクシーな雰囲気が漂うミディアムテンポの曲。
メロウなR&Bテイストのサウンドが耳に心地よく、メンバーそれぞれの歌い方もどこか色気が増している印象。
夜の高速道路で聴きたい一曲です。
5.Power of the Paradise [4:38]
作詞:paddy、作曲:nobby、編曲:ha-j
リオデジャネイロ五輪の日テレ系テーマソングとして話題になった曲。
コーラスが印象的で、嵐らしい爽快感全開の応援ソング。
リズムのキレが心地よく、自然と体が動いてしまうアップリフティングな楽曲です。
6.ありのままで [3:28]
作詞:Atsushi Shimada・MiNE、作曲:Christofer Erixon・Joakim Bjornberg・Atsushi Shimada、編曲:Atsushi Shimada
まろやかでポジティブなメッセージが詰まったポップチューン。
キャッチーなメロディラインが魅力で、聴いていると肩の力がふっと抜けるような安心感があります。
歌詞もどこか包み込まれるようなあたたかさがあって、アルバムの中盤を優しく彩ってくれます。
7.風雲 [3:29]
作詞:IROCO-STAR、作曲:Erik Lidbom・Simon Janlov、編曲:metropolitan digital clique
ロックと和の要素が混在した独特の世界観をもつ一曲。
力強いギターサウンドと和太鼓を思わせるリズムが融合していて、嵐の楽曲の中でもかなり攻めたアレンジという印象。
疾走感がありつつも、哀愁漂うメロディがクセになります。
8.I'll be there [4:11]
作詞:Goro.T、作曲:Fredrik "Figge" Bostrom・佐原康太、編曲:佐原康太・metropolitan digital clique
こちらもシングル曲としてリリースされた、ドラマ主題歌にもなったナンバー。
ゴージャスなビッグバンド風のイントロが特徴的で、ちょっとミステリアスな雰囲気も感じられます。
Aメロからサビにかけてのメリハリがしっかりしているので、ライブでも映える曲ですね。
振り付けも特徴的なので、ぜひ真似してみてください!
9.抱擁 [3:45]
作詞:ORI、Rap詞:櫻井翔、作曲:Victor Sagfors・Peter Boyes・Caroline Gustavsson、編曲:吉岡たく
どこか官能的で熱量のあるミドルナンバー。
メンバーのボーカルがしっかり前に出ていて、それぞれの個性が生きたコーラスワークが聴きどころ。
ラブバラードと言っても、ただ甘いだけじゃなく、ちょっと切ない色合いも感じられるのが魅力です。
10.Pray [5:03]
作詞:IROCO-STAR・村松裕子、作曲:Erik Lidbom・wonder note、編曲:Erik Lidbom
静かで優しいメロディから始まり、徐々に感情が盛り上がっていくバラード。
まるで夜明けを待ちながら祈りを捧げているような、静謐(せいひつ)な空気感が心を洗ってくれます。
曲終盤に向けてメンバーのハーモニーが重なり合う瞬間は、まさに祈りが届くような神秘的な感覚があります。
11.光 [5:00]
作詞:Komei Kobayashi、Rap詞:櫻井翔、作曲:久保田真悟・KOUDAI IWATSUBO・佐々木久美、編曲:久保田真悟
10月15日放送の二宮のラジオ「BAY STORM」で初オンエアされた。
前曲の「Pray」からの流れを受け継ぐような、優しいトーンのミディアムナンバー。
ゴスペルチックで壮大さがあります。
アルバム後半を彩る上で欠かせない、希望を象徴するような曲調です。
12.彼方へ [4:36]
作詞:RUCCA、作曲:TAKAROT・iiiSAK、編曲:TAKAROT・河合英嗣
これもめっちゃ好き〜〜!
少し切ないメロディラインが印象的なナンバー。
どこか旅立ちを連想させるような歌詞とサウンドが融合していて、「前に進もう」という意志を静かに後押ししてくれます。
アルバム全体が持つ“未完”や“未来への期待”といったテーマにも通じる一曲。
13.Song for you [11:29]
作詞:市川喜康、作曲:Simon Janlov・wonder note・Kevin Charge・Erik Lidbom・SHIROSE・山下康介、編曲:山下康介
嵐としては初の試みとなる組曲。
10分以上の尺の中に様々なジャンルの曲調が組み込まれており、嵐の過去、現在、未来を感じさせる壮大な楽曲になっている。
最初のピアノから始まる壮大な世界観から、後半に向かって一気に盛り上がる構成は鳥肌もの。
「『untitled』」の総まとめとして、聴き手を大きな感動で包み込んで終わるのが印象的です。
特典CD
※通常盤のみ収録
1.バズりNIGHT [3:57] - 相葉雅紀・大野智・櫻井翔
作詞:多田慎也、作曲:A.K.Janeway・多田慎也、編曲:A.K.Janeway
その名の通り、バズりそうな派手さとキャッチーさが詰まった一曲。
エレクトロダンス系のサウンドにポップさを掛け合わせたような雰囲気で、3人がわいわい盛り上がっている様子が目に浮かびます。
2.夜の影 [3:46] - 松本潤・二宮和也・大野智
作詞:Funk Uchino、作曲:MLC・Soma Genda、編曲:Soma Genda・Captain B
大野くんが振付を担当しました。
しっとり大人の色気を感じさせる楽曲。
「夜」というキーワードが連想させる通り、ムーディーでミステリアス。
特に大野くんの伸びやかな歌声が際立ち、他の2人もそれに寄り添うようなハーモニーを見せています。
振り付けは静と動のメリハリがあって、大野くんらしさが出ています。
3.UB [4:13] - 相葉雅紀・二宮和也
作詞:ASIL、作曲:Samuel Waermö・Stefan Ekstedt・Didrik Thott、編曲:佐々木博史
「U(あなた)とB(僕)」とも言われるように、2人の仲の良さを象徴するような温かい曲。
どこか切なくも優しいメロディラインが印象的で、歌詞には2人の絆を感じさせるフレーズが散りばめられています。
ファンにとってはたまらない世界観です。
4.Come Back [3:52] - 松本潤・櫻井翔
作詞・作曲・編曲:田中直、Rap詞:櫻井翔
ヒップホップとロックを掛け合わせたようなアグレッシブな曲調で、攻めの姿勢が感じられます。
サクラップと松潤の力強いボーカルが合わさることで、ガラッと空気が変わるのが面白いところ。
ファッショナブルなMVを作りたくなるようなクールな仕上がりです。
5.カンパイ・ソング(ボーナストラック) [4:34]
作詞:halmelnuts、作曲:Kehn Mind、編曲:河合英嗣、ブラスアレンジ:菊谷知樹
ビール飲みたくなるね〜!
ライブ見た後にこの曲を聞きながらビール飲んだら最高すぎるね。
まとめ
「『untitled』」は、嵐がこれまで培ってきた幅広い音楽性を1枚に凝縮しつつ、さらに新しい方向性を示唆するようなアルバムです。
タイトルにもある“未完”や“無限の可能性”を意識させる楽曲が多く、聴いている側も「これから彼らはどんな表現をしていくんだろう?」とワクワクさせられます。
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バラエティ豊かなジャンル感
ロック調、和風テイスト、R&B、バラード、エレクトロなど、一貫して嵐らしさを保ちながら多彩なサウンドを展開。 -
メンバーの成長が感じられるボーカル&コーラス
バラード曲や大作曲(「Song for you」)でも繊細なハーモニーが際立ち、ダンスチューンではしっかりグルーヴを生み出しているところに、キャリアの積み重ねを実感できます。 -
ユニット曲の新鮮味
普段とは違う組み合わせによる化学反応が楽しめるので、初回限定盤も聴ける環境ならぜひそちらもチェックを。
「まだ完成していない」からこそ、また次のステップを見せてくれるであろう嵐の勢いを感じる一枚。
ファンはもちろんのこと、いろんなジャンルの音楽を聴く方や、嵐にちょっと興味を持ち始めた人にもオススメしたいアルバムです。
ぜひ時間をとって通しで聴いてみてください。
曲順に散りばめられたストーリーを追うのも、また格別の体験になりますよ。