YOASOBI
一言で言うなら”新世代物語音楽ユニット”。
ずっと真夜中でいいのに。のようなVOCALOIDの系譜の音楽と、
ヨルシカのようなストーリー性、これらを合わせ持つハイブリットのような音楽です。
まだいろいろ謎めいていて、正直私もわからないことだらけです!
ですが今どんどん注目されていて、テレビ出演も増えてきたので、この機会にぜひ一緒に勉強していきましょう!
概要
YOASOBIは2019年10月に小説・イラスト投稿サイト「monogatary.com」から誕生した音楽ユニット。
「小説を音楽にするユニット」というコンセプトを元に活動しています。
つまり小説ありきで音楽が作られて、そこにミュージックビデオという形で映像化される。
これらが全てリンクしていて、しかもどこを入り口として入っても問題ないようになっています。
先に小説を読んだ人は、どのよう映像化されるのか楽しめますし、
先に曲を聞いた人は、小説を読むことでその背景を知ることができます。
そもそもこの「monogatary.com」というサイトはソニー・ミュージックが運営していて、
小説×音楽×映像で作品をつくるという狙いが最初からあったと思われます。
これらが全て繋がったときの感動を覚えたら、もう皆さんもYOASOBIの虜です。笑
というわけで、YOASOBIは全ての曲に原作となる小説が存在します。
さらには、YOASOBIの新曲のためにこういうテーマで小説を書いてくださいというコンテストも行われているんですよ。
こういった”物語音楽”は「カゲロウプロジェクト」や「ヨルシカ」、そしてもっと言えばVOCALOIDといった流れから来ていると思います。
メンバー
ikura
本名は幾田りらさんという方で、シンガーソングライターとして活動されています。
2000年生まれという若さながら、東京海上日動のCM曲も務めたり才能を発揮しています。
少しハスキーで芯のある歌声なんですが、何にでも染まる不思議な魅力を持っています。
だからこそ、様々な小説を表現するのにピッタリだと思います!
Ayase
2018年12月からYouTubeにてボーカロイド楽曲の投稿を開始。
意外と最近なんですね。
2019年4月に投稿した「ラストリゾート/初音ミク」が話題を呼び、それから知名度を徐々に獲得し始めます。
アイコンはイメージイラストになっていますが、本人の顔もめちゃくちゃイケメンでかっこいいんですよ!
それでこんな素敵な曲まで作っちゃうなんて羨ましすぎます!笑
ここからは、今リリースされている3曲について深堀りしていこうと思います!
夜に駆ける
曲
デビュー曲でこのクオリティはやばすぎませんか!?
この曲が大ヒットして、一躍トップシーンに駆け上がりました。
疾走感のあるピアノロックになっていて、
ずとまよの「秒針を噛む」とかが好きな人は確実に好きです。
原作
「タナトスの誘惑」(星野舞夜 著)
タナトスというのは死神を意味していて、簡単に言えば”死に誘われている”というタイトルです。
この小説を読むことで「夜に駆ける」というタイトルが意味していることがようやくわかりました。
とても短い小説なので、さくっと読めます!
映像
印象的なのが、目の上のピンクのもや。
これが抽象的に死神を表しているんですね。
あの夢をなぞって
曲
つい走りたくなるような疾走感と青春の切なさがたまらないです。
間奏もギターソロなのがエモーショナルで良いです!
私世代だと「君の知らない物語」がよぎるんですが、わかるかな?笑
原作
『夢の雫と星の花』(いしき蒼太 著)
今リリースされている3作品の中では1番読みごたえがあります。
全部で5章から構成されていて、未来を予知できる女の子が好きな男の子に告白される予知をするところから始まります。
「君の名は。」みたいなね、未来をどうにかするために奔走する話です。
はは〜んそういう話ね?と思いながら読んでいたら第2章でいきなりまさかの展開!
どこにでもある男女の青春が、最終的には何千年もの想いを繋いできたっていう壮大な話になっていて、めっちゃ面白かったです。
映像
このお話は”花火”がキーアイテムなんですが、やっぱり小説読んでからだと納得感が違います。
何度も繰り返し打ち上がる花火の意味を、小説で確かめてみてください。
ハルジオン
曲
春を感じる爽やかで少し切ないポップナンバー!
アコギがとても気持ちいいです。
原作
『それでも、ハッピーエンド』(橋爪駿輝 著)
好きな人と別れることになって、仕事もうまくいかなくて、自暴自棄になってしまった主人公のお話です。
自分のトラウマとか、嫌な思い出ってつい目をそらしてしまうんですよね。
でもそこに飛び込んで、心をぐるぐるかき乱されて、最後には不思議な爽やかさが吹き抜けるような作品です。
「それでも、ハッピーエンド」というタイトルにもあるように、この最後の爽やかさを楽曲でも表現していたんだな〜と思いました。
映像
水色とピンク色が可愛くて、こちらも爽やかな風が吹き抜けるような映像になっています。
前向きな自分と後ろ向きな自分が表現されていますが、最後の晴れやかな顔が気持ちいいですね。
というわけで、今回はYOASOBIについてお話しました。