Re(mark)able
作詞:R.P.P、All Rap presented:櫻井翔、作曲・編曲:吉岡たく
この曲は2008年に行われた嵐初の国立公演や、2度目の海外公演に向けての意気込みを歌ったメッセージソングです。
曲名は「remarkable」の「注目に値する」という意味と、「mark」を強調することで嵐自身を指し、2つの意味を合わせ「嵐に注目する」ということを意味しています。
今作は「Theme of ARASHI」や「COOL & SOUL」の続編として作られていて、嵐のメンバー全員がラップを歌っています。
松潤曰く、”「COOL & SOUL」よりさらにイカツい曲に仕上げてもらいました”とのことです。
確かに曲自体に注目すると、「COOL & SOUL」のようにジャズロックなアプローチではなく、ヘヴィなギターが印象的な力強い曲になっています。
ドラムパターンも変則的で一筋縄ではいかないですねぇ。
この曲を初めて聞いたとき、あまりのかっこよさに腰を抜かしたのと、
神々しさを感じたんですよ。
サクラップには度々日本神話が登場します。
「COOL & SOUL」では”アマテラス”というキーワードが登場していました。
今作では、地震のような打楽器の音が鳴り響いていたり、”稲妻”というフレーズが出てきたり、どこか日本神話を感じさせる神々しさがあります。
気候や地殻変動まで思いのままになったとでも言うのでしょうか!
歌詞を考察します。
嵐はブレイクするまでにとても時間がかかり、”世界中に嵐を巻き起こしたい”という本人たちの目標とは異なり、世間の人たちからは”嵐じゃなくて小雨だよね”なんて
言われたりしていました。
つまり世間の人たちは、嵐をあまり警戒していない気象予報士として例えることができます。
これが、「Theme of ARASHI」に登場する”気象予報士”です。
そんな気象予報士たちに、
とんでもなく甘い気象予報
だと唱えるラップから始まります。
これには、”君たちは見くびってたけど、俺らはとんでもなく大きい嵐になってやったぞ”という意味が込められています。
”まるで大穴”という歌詞も同様ですね。
亀のようにじわりじわりと歩みを進めて、ついに東京の中心=日本の中心まで登り詰めた嵐は、次なる一手として世界に羽ばたいていくことを歌っています。
ただ、大きくなったからと言って変わることはなく、これまでと同じようにありのままやっていくだけだとも宣言しています。
嵐のこういうところが好きだなぁ〜!
前回海外でコンサートを行ったときは、「ARASHIC」というアルバムに収録された「COOL & SOUL」で”大きくなって帰ってくる”という決意表明をしていました。
今作でも、再度海外に旅立つ決意を歌っており、
聴衆灯せ松明
というフレーズは国立競技場の聖火台に火を灯すことを意味しているでしょう。
確かこの聖火台に火を灯したのは東京オリンピック以来のことで、ライブで見たときはあまりの神々しさに腰砕けそうになりました(笑)
ここまでが1番の内容です。
2番以降ではより上空から日本を見下ろしているような表現が並んでおり、「COOL & SOUL」のときのチャレンジャー感は無くなって、王者の風格が伺えます。
間奏では、嵐のメンバーが縦に並んで千手観音のような踊りを披露します。
ここでも神や仏を匂わせてきますね。
その後、翔くんによる厨ニ臭い謎のセリフがあり、曲はクライマックスに向かっていきます。
セリフはあれだけど(笑)、”研いだ爪隠し牙をむく”かっこよすぎる・・・!
そしてライブでは、聖火台にいた嵐がついにステージに降りてきます。
火に囲まれながら降りてくる様は、さながら下界に降りてくる神の集い!
これは嵐のライブの中でもベストアクト間違いなしです。
これには”小雨だ”と言っていた予報士たちも、予報外れすぎてうつむくしかありません。
そしてライブでは最高潮のまま「truth」に続くのはファンを殺しにかかってます!!
以上をもって、嵐はついに”トップに登り詰めた”ことを宣言しました。
この曲はぜひライブ映像を見ていただきたいので、見たことがない方はこの機会に是非DVD「ARASHI AROUND ASIA 2008 in TOKYO」をお買い求めください。笑
ちなみにDVDにはこの曲のレコーディング映像も収録されています。